水と生活の歴史に限らず、歴史を見るときには世界の歴史を見るか、日本の歴史を見るか迷うことはありませんか。

理想はどちらも見て、世界との比較の中で日本の特色を見極めるなどした方が良いのかもしれませんが、はっきり言って時間がかかります。
そこで今回はとりあえずということで、日本の水と生活の歴史を見てみましょう。

日本の治水の歴史は弥生時代にまでさかのぼる

日本人が水を制御し生活に取り入れようとしたのは、弥生時代だと言われています。
農業が始まったのが、弥生時代ですから特に違和感はないでしょう。

田畑とともに集落が生まれ、洪水からこれらを守るために、治水が始まったようです。

当時の治水としては、排水路や土手程度のもので、水田自体が川などから離れたところに造られていました。
日本の治水が本格化したのは3世紀中期から始まる古墳時代です。

淀川や大和川から流れ来る水で洪水が発生していた河内平野を開発したとされています。

河内平野には河内湖があり、そこに川の水が流れ込んだ結果、洪水になっていましたが、この河内湖から現在の大阪まで水路を掘り、淀川流路を固定するための堤防を作りました。

実は日本は治水が難しい土地だった!?

弥生時代から始まった日本の治水ですが、そもそも日本は治水が難しいところだと言われています。
いくつものプレートの上にある日本は、傾斜が激しい土地が多いです。
加えて脆く不安定な地質がほとんどを占めています。

また時期による水量の違いが大きく、水が多い時には洪水が発生しやすくなっています。
この水量の違いの比は、ヨーロッパと比べた場合10倍以上にもなるのだそうです。
平地の少ない日本での居住地の多くは、川の堆積により生まれた平野が多く、それはつまり川の氾濫域にあると言ってもいいでしょう。

半ば水害を受けるのが当たり前の土地ですから、治水が難しいです。
このような悪条件の中、今日までそれなりに平和に過ごせているのは、治水技術の向上のおかげと言えるのではないでしょうか。

水と生活の歴史の中から見えてくるものは

さて、簡単に日本の水の歴史について話してきました。

日本の治水技術の高さや、治水を行う上での工夫など、注目できる点はいくつかあると思いますが、何を見るのかは個人次第ではないでしょうか。